【あの日の出来事】過去の9月11日から9月20日【そのとき何してた?】

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過去のこの期間、世の中では何が起きていたのでしょうか?20年前・15年前・10年前・5年前の出来事を振り返ってみます。日々のニュースと照らし合わせて、過去の出来事がどのように現在につながっているのか見えてくるかもしれません。


2005年(平成17年)9月11日〜9月20日の出来事

【国内】第44回衆議院総選挙(郵政選挙)で自民党が大勝

2005年9月11日には、第44回衆議院総選挙が行われ、自民党が歴史的な大勝を収めました。この選挙は小泉純一郎首相が「郵政民営化」を争点に掲げ、反対派を公認から外すなど強硬姿勢を取ったことで注目を集め、「劇場型選挙」と呼ばれる象徴的な事例となりました。

結果、自民党は単独で296議席を獲得し、郵政民営化関連法案は成立。その後、郵政事業は段階的に民営化されましたが、ヤマト運輸との物流サービス提携でのトラブルも抱えるなど、事業の効率化が課題となっています。

民営化のツケか?その後の不祥事

近年の日本郵政グループでは、「かんぽ生命の不適切販売問題」、「顧客情報の不正利用」など不祥事が相次いています。

2024年には、運転前後のアルコールチェックや健康状態確認など、法令で義務付けられた点呼業務が、全国の郵便局の約8割で不適切に行われていたことが社内調査で発覚。国土交通省は日本郵便の運送事業許可を取り消す処分を行い波紋が広がりました。

【国際】ドイツでも総選挙、メルケル政権誕生へ

2005年9月18日には、ドイツ連邦議会選挙が実施され、アンゲラ・メルケル氏が初の女性首相として政権を率いる道を切り開きました。当時、メルケル氏率いるキリスト教民主同盟(CDU)は社会民主党(SPD)と僅差の結果となり、大連立政権を樹立しました。

メルケル首相はその後16年間にわたり政権を担い、EU統合の推進やユーロ危機対応、難民受け入れ政策などで欧州政治を主導しました。彼女の長期政権は「メルケル時代」と呼ばれ、ドイツだけでなく世界政治全体に大きな影響を与えました。

【国際】第4回六者会合で初の共同声明採択

2005年9月19日には、北朝鮮の核問題をめぐる六者会合(日本、アメリカ、中国、韓国、ロシア、北朝鮮)で初めて共同声明が採択されました。この声明では、北朝鮮がすべての核兵器と核計画を放棄することを約束し、他国はエネルギー支援や関係正常化に向けて努力することが合意されました。

しかし、その後の履行は停滞し、北朝鮮は核実験を強行するなど、合意は実質的に崩壊しました。それでもこの共同声明は、北朝鮮核問題に対する外交的アプローチの一つの転機となり、その後の国際的枠組みに影響を与えています。


2010年(平成22年)9月11日〜9月20日の出来事

【国内】民主党代表選による菅直人首相体制の継続

2010年9月14日には、民主党代表選が行われ、現職の菅直人首相が小沢一郎元幹事長を破り再選を果たしました。菅氏の勝利は、政権交代後の民主党政権における「小沢VS反小沢」の対立構図を浮き彫りにしつつも、既存の政権運営と政策方針の継続を意味しました。

その後、菅内閣は円高対策や外交問題に取り組みましたが、党内基盤の弱さや支持率低迷に苦しみます。翌年の東日本大震災対応を担うことになった点で、この代表選は政権の流れを左右する重要な政治イベントとなりました。

【国際】中国による尖閣問題への外交・経済的報復措置

2010年9月7日に尖閣諸島沖で発生した中国漁船衝突事件を受け、9月19日から20日にかけて中国は一連の外交・経済的報復措置を強めました。日中間の閣僚級交流の停止や希土類(レアアース)の対日輸出制限など、戦略資源を外交的圧力として用いる動きが鮮明になりました。

この事態は日本経済界に大きな衝撃を与え、資源調達の多角化や経済安全保障の強化を促す契機となりました。その後も日中関係は領土問題を背景に緊張が続き、アジア太平洋地域における安全保障環境にも長期的な影響を及ぼしました。


2015年(平成27年)9月11日〜9月20日の出来事

【国内】熊谷連続殺人事件

2015年9月14日と16日、埼玉県警熊谷警察署から脱走したペルー人の男による連続殺人事件が発生しました。民家に押し入り6人を殺害するという凄惨な事件で、日本社会に大きな衝撃を与えました。(熊谷連続殺人事件

この事件は犯人の精神状態や入国管理体制の不備などが指摘され、治安対策や外国人犯罪に関する社会的議論を引き起こしました。裁判では地裁で死刑判決が出た後、上訴審で統合失調症による心神耗弱が認められ無期懲役判決が下されました。遺族感情や再犯防止をめぐる課題は残り、事件は地域社会に深い爪痕を残しました。

【国内】安保関連法案の成立

2015年9月19日、安保関連法案(平和安全法制)が国会で成立しました。これにより、日本は憲法解釈を変更し、集団的自衛権の限定的行使を可能としました。この決定は日本の戦後安全保障政策における重大な転換点となり、与野党間の激しい対立や大規模な市民デモを引き起こしました。

その後、自衛隊の海外派遣や同盟国との防衛協力の拡大につながりましたが、今なお憲法との整合性や安全保障政策のあり方をめぐり社会的議論が続いています。

【国内】安倍首相の自民党総裁再選

2015年9月20日、安倍晋三首相が自民党総裁選で無投票のまま三期目の続投を決めました。この結果、長期政権が確定し、アベノミクスの推進や外交政策の一貫性が維持されることになりました。無投票での再選は党内における安倍首相の強い求心力を示す一方、党内民主主義の形骸化を懸念する声もありました。その後、安倍政権は2020年まで続き、日本の政治史における最長政権を築く契機となりました。


2020年(令和2年)9月11日〜9月20日の出来事

【国内】自民党総裁選で菅義偉氏が勝利

2020年9月14日、自民党総裁選が行われ、菅義偉官房長官が圧倒的多数の支持を得て新総裁に選出されました。これは体調不良を理由に辞任を表明した安倍晋三首相の後継を決める選挙であり、事実上の次期首相を選ぶ政治イベントとして注目を集めました。

菅氏は「継承と前進」を掲げ、安倍政権の政策を引き継ぐ姿勢を明確にしました。その後、菅内閣が発足しましたが、新型コロナウイルス対応や東京オリンピック開催など難題に直面し1年で退陣。この総裁選から再び短命政権が続く様になりました。

【国内】Kansai Music Conference 2020のオンライン開催

2020年9月18日には、国際的な音楽イベント「Kansai Music Conference 2020」が新型コロナウイルスの影響を受け、初めてオンライン形式で開催されました。例年は大阪を中心に開催されるこのイベントは、アーティストや音楽関係者が交流し、国際的な音楽シーンを結ぶ場として知られています。コロナ禍での開催は大きな制約があったものの、オンライン配信によって国内外の参加者が距離を超えてつながる新たな形を提示しました。

【国内】田中カ子さんが日本歴代最長寿記録を更新

2020年9月19日、福岡県在住の田中カ子さんが117歳261日を迎え、日本歴代1位の長寿記録を更新しました。それまでの記録は2018年に亡くなった田島ナビさんの117歳260日であり、田中さんはそれを上回りました。

田中さんはその後も健康を保ち、2022年4月10日に世界歴代2位の長寿記録を更新した直後の4月19日、119歳107日でこの世を去りました。(長寿記録


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