【あの日の出来事】過去の7月13日から7月19日【そのとき何してた?】

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過去のこの週、世の中では何が起きていたのでしょうか?20年前・15年前・10年前・5年前の出来事を振り返ってみます。日々のニュースと照らし合わせて、過去の出来事がどのように現在につながっているのか見えてくるかもしれません。


2005年(平成17年)7月13日〜7月19日の出来事

【国内】知床半島が世界自然遺産に登録される

2005年7月17日、北海道東部に位置する知床半島が、ユネスコの第29回世界遺産委員会(南アフリカ・ダーバン開催)において、世界自然遺産に正式登録されました。これにより、日本では屋久島(1993年)、白神山地(同年)に続く、3件目の自然遺産となりました。

知床は、流氷が接岸する世界最南端の地であり、オホーツク海と原始的な森林が接する地形の中で、ヒグマやオオワシ、サケ科魚類などが豊かな食物連鎖を形成するなど、海と陸が一体となった生態系の重要性が高く評価されました。

その後、知床地域では「知床世界自然遺産地域管理計画」に基づき、自然保護と観光利用のバランスをとる取り組みが進められています。世界遺産登録によって観光客が増加する中でも、ガイド制度の充実や利用ルールの整備によって、適切な保護と利用の両立が図られています。


2010年(平成22年)7月13日〜7月19日の出来事

【国内】京成成田空港線(成田スカイアクセス)が開業

2010年7月17日、京成電鉄の新路線である京成成田空港線(成田スカイアクセス線)が開業しました。この路線は、京成高砂駅から印旛日本医大駅を経由し、成田空港駅までを結ぶ新線で、従来のルートよりも大幅に所要時間を短縮することを目的として整備されました。

この開業によって、東京都心と成田空港を最速36分で結ぶ「スカイライナー」の新ルートが誕生しました。これにより、空港利用者にとってのアクセスが飛躍的に改善され、成田空港の利便性向上と国際競争力の強化が期待されました。

背景には、1991年に開業した「成田空港駅」が、空港の地下に位置しながらも、空港アクセスとしてはJR・京成ともに既存線経由で時間がかかっていたという課題があります。また、成田空港へのアクセス向上は、羽田空港との競合においても重要な意味を持っていました。

新路線では、最高速度160km/hの「新型スカイライナー(AE形)」が導入され、従来よりも最大15分程度の時間短縮が実現しました。沿線地域のまちづくりや観光誘致にも波及効果があり、交通インフラの刷新として高い評価を受けました。


2015年(平成27年)7月13日〜7月19日の出来事

【国際】無人探査機「ニュー・ホライズンズ」、冥王星に最接近

2015年7月14日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ニュー・ホライズンズ」が、冥王星に最接近しました。この探査機は、冥王星の表面からおよそ12,500kmの距離まで接近し、人類史上初めて冥王星とその衛星の詳細な画像とデータを地球に送信することに成功しました。

「ニュー・ホライズンズ」は2006年1月に地球を出発し、約9年半という長い旅を経て冥王星に到達しました。打ち上げ当時、冥王星は太陽系の9番目の惑星とされていましたが、その年の8月に国際天文学連合(IAU)によって「準惑星」に分類が変更されました。この出来事は、惑星の定義を巡る大きな議論を引き起こしました。

冥王星は地球からの距離が非常に遠く、これまでぼんやりとした姿しか捉えられていませんでしたが、ニュー・ホライズンズによって高解像度のカラー画像や大気の成分、地表の構造などが初めて明らかになりました。氷河のような地形や、「ハート型の模様」として話題となった「トンボー領域」など、驚きに満ちた冥王星の姿が次々に公開されました。

この探査は、太陽系の成り立ちや外縁部にある「カイパーベルト天体」の理解を深めるうえで大きな一歩となり、太陽系探査の新時代を象徴する出来事とされました。

最接近後もニュー・ホライズンズは順調に飛行を続け、2019年には冥王星よりさらに遠くにあるカイパーベルト天体「アロコス(旧名:ウルティマ・トゥーレ)」にも接近し、新たな観測データを地球に送り続けています。


2020年(令和2年)7月13日〜7月19日の出来事

【国内】藤井聡太七段、史上最年少で将棋タイトルを獲得

2020年7月16日、将棋界に新たな歴史が刻まれました。藤井聡太七段(当時17歳11か月)が、棋聖戦五番勝負で渡辺明棋聖を破り、初タイトル「棋聖」を獲得しました。これにより、史上最年少でのタイトルホルダー誕生という快挙を達成しました。

藤井七段は、2016年に中学生プロ棋士としてデビューして以来、驚異的な勝率と冷静な読みで注目を集めてきました。特に、プロ入りからの29連勝という記録は大きな話題となり、世代を超えて人気を博してきました。

この棋聖戦では、現役トップ棋士であり複数冠保持者でもある渡辺明棋聖との激戦が展開されましたが、藤井七段は第1局から圧巻の指し回しを見せ、第4局でタイトル奪取を決めました。これまで屋敷伸之九段が保持していた「18歳6か月」の最年少記録を30年ぶりに更新したことになります。

この快挙は将棋界だけでなく、日本中のメディアやファンの間でも大きな話題となり、藤井七段は一躍“時の人”となりました。
その後、藤井棋聖は快進撃を続け、他のタイトル戦にも挑戦を重ね、2023年には八冠全制覇を達成するなど、現代将棋界を代表する存在へと成長していきます。


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