過去のこの週、世の中では何が起きていたのでしょうか?
20年前・15年前・10年前・5年前の出来事を振り返ってみます。
日々のニュースと照らし合わせて、過去の出来事がどのように現在につながっているのか見えてくるかもしれません。
2005年(平成17年)6月8日〜6月14日の出来事
【国内】男子高校生が教室に自製の爆弾を投げ込む
2005年6月10日、山口県の県立光高校で当時18歳の男子生徒が教室に自作の爆発物を投げ込み、生徒58人が負傷するという衝撃的な事件が起きました。動機は「いじめへの報復」とされ、ネット上の情報を基に火薬や釘を使って爆弾を製造していたことが判明。
事件後の調査で、学校側が把握できていなかったいじめの実態が明らかとなり、教育現場の対応の甘さが厳しく問われました。この事件は、生徒間の人間関係やインターネットとの関わり、そして学校の危機管理体制に大きな課題を投げかけました。
【国際】マイケル・ジャクソン、裁判で無罪判決
2005年6月13日、アメリカのキング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンは少年への性的虐待など10件の罪で起訴されていた裁判で、全ての罪について無罪評決を受けました。裁判は5か月以上にわたり、メディアでも大きく報道されました。評決後、ジャクソンは「正義が勝った」とコメント。この裁判は彼のキャリアや私生活に大きな影響を与え、世論を二分する出来事となりました。
2010年(平成22年)6月8日〜6月14日の出来事
【国際】南アフリカで2010 FIFAワールドカップ開幕
2010年6月11日、FIFAワールドカップが史上初めてアフリカ大陸・南アフリカで開幕。開幕戦では開催国・南アフリカがメキシコと1-1で引き分け、国中が大きな盛り上がりを見せました。独特の「ブブゼラ」の音が会場を包み、世界中の注目を集めました。
日本代表は、本田圭佑の活躍などでグループリーグを突破し、8年ぶりに決勝トーナメント進出。決勝トーナメント1回戦ではパラグアイと対戦し、延長でも決着がつかずPK戦に突入。惜しくも敗れましたが、世界に健闘を印象づける結果となりました。
7月11日の決勝戦では、スペインが延長戦の末にオランダを1-0で下し、悲願の初優勝。決勝点はアンドレス・イニエスタが決め、スペインサッカーの黄金時代の到来を印象づけました。
【国内】小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還
2010年6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還し、オーストラリアの砂漠に着陸カプセルを投下しました。2003年に打ち上げられた「はやぶさ」は、世界で初めて小惑星イトカワへの着陸とサンプル採取を行い、約7年・60億キロの旅を経ての帰還でした。この快挙は、日本の宇宙技術の高さを世界に示し、多くの人々に感動を与えました。
2015年(平成27年)6月8日〜6月14日の出来事
【国内】九州北部地方を中心に記録的な大雨
2015年6月11日、九州地方は前線の影響で記録的な大雨に見舞われ、特に長崎県や熊本県を中心に土砂災害や河川の氾濫が相次ぎました。
長崎市では24時間の降水量が観測史上最大となるなど、各地で住宅の浸水や道路の寸断が発生。気象庁は「数十年に一度の大雨」として警戒を呼びかけ、自治体は避難指示や勧告を出すなど、地域住民の安全確保に追われました。この豪雨により一部地域では人的被害も発生し、九州の広範囲にわたって深刻な影響を及ぼしました。
【国際】中国株が大暴落
2015年6月12日を境に中国株式市場が急落し、いわゆる「チャイナショック」が始まりました。これまで高騰を続けていた上海総合指数がバブル崩壊の様相を見せ、7月上旬までに3割以上下落。
信用取引の過熱や経済指標の鈍化が背景にあり、中国政府は売買停止や年金資金の株式投入など異例の介入策を講じました。この混乱は世界の金融市場にも波及し、アジアや欧米の株式市場が連鎖的に下落するなど、グローバル経済への警戒感が強まりました。
2020年(令和2年)6月8日〜6月14日の出来事
【国内・国際】新型コロナ、再び広がる感染
2020年6月上旬、東京都では一日の新規感染者数が50人を超える日が続き、特に夜の繁華街を中心としたクラスターが目立つなど、新型コロナウイルスの再拡大が懸念されました。
同時期、世界全体のCOVID-19感染者数は700万人を突破し、南米や南アジアなどを中心に感染が加速。国内外で再び警戒感が高まり、各国の対応が注目されました。
【国際】北朝鮮が南北共同連絡事務所を爆破
2020年6月16日、北朝鮮は開城(ケソン)工業団地にあった南北共同連絡事務所を爆破しました。これは、韓国政府が脱北者団体のビラ散布を放置しているとして、北朝鮮側が事前に事務所の閉鎖を予告していたことによるものです。
連絡事務所は、北朝鮮における韓国の事実上の大使館として、南北間の常設の連絡チャンネルを担っていました。
もともと事務所は新型コロナ対応のため韓国側が撤収し無人でしたが、今回の爆破は南北関係の冷却を決定づけ、文在寅政権の融和政策に対する明確な挑発と受け取られました。
【国内】正体不明の気球のような飛行物体が確認される
2020年6月17日早朝、宮城県仙台市や福島県など東北地方各地の上空で、白い風船のような球体に加え、十字またはプロペラ状の構造がぶら下がった未確認飛行物体が目撃されました。仙台市天文台は気球状の物体の存在を認めつつ「観測気球とは異なる」とコメントし、仙台管区気象台も「気象庁のものではなく、正体不明」としています。
SNSでは「UFOでは」「ドローンでは」と憶測が飛び交い、専門家や気象機関も原因究明に難航。この物体は数時間にわたり高空で観察され、成層圏への飛行や大きなサイズから、外国による観測気球や無人偵察機の可能性も指摘されましたが、正式には特定できないまま議論が広がりました。
このような高高度での滞空能力は、通常の民間ドローンでは実現困難であり、専門家は気象観測や軍事偵察などの用途を推測しました。
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